「エロ催眠」はフィクションの世界の怪しい技のように聞こえますが、実際にはエロ催眠は催眠そのものの歴史と密接に関連したちゃんとした催眠術の一つです。
誰かが適当に思いついた怪しいテクニックや、アニメやAV、官能小説の中の空想のテクニックではありません!
「エロ催眠」が一般的に知られている言葉なので、この言い方を採用しています。「エロ」という言葉が卑猥で怪しいものに感じさせるのでしょうか…?
催眠そのものは古代から様々な文化で利用されてきました。
エロ催眠という特定の分野が認識されるようになったのは比較的最近のことです。以下にその歴史的背景を説明します。
催眠の歴史を踏まえてエロ催眠が誕生するまでの流れ
催眠の原型は古代からあった
・古代エジプト、ギリシャ、ローマ
催眠の原型となる技法は古代から存在し、治療や宗教的儀式に利用されていました。古代エジプトの神殿やギリシャのアスクレピオス神殿では、催眠状態での治療が行われていました。
・中世ヨーロッパ
催眠に関する知識は、魔術や神秘主義の一部として存在しましたが、科学的な研究はほとんど行われていませんでした。
・18世紀
オーストリアのフランツ・アントン・メスメルが「動物磁気」を提唱し、催眠に関する研究が進みました。彼の技法は「メスメリズム」として知られるようになりました。
・19世紀
ジェームズ・ブレイドが催眠術という言葉を広め、催眠が科学的に研究され始めました。この時期に、催眠の心理学的な側面が探求されるようになりました。
20世紀にエロ催眠が発展した
・20世紀初頭
性科学の発展とともに、性的な問題や欲望に対する催眠の応用が探求され始めました。フロイトや他の精神分析学者は、性的なトラウマや抑圧を解消するための治療手段として催眠を使用しました。
・インターネットの普及(1990年代以降)
インターネットの登場により、エロ催眠に関する情報やコミュニティが広がりました。オンラインフォーラムやウェブサイト、ビデオなどを通じて、エロ催眠に関する技法や体験が共有されるようになりました。
・21世紀
エロ催眠は、特に個人間の親密さを深める手段として注目されるようになりました。セックスセラピーの一環として、またエンターテインメントとして利用されることが一般的になりました。
エロ催眠はまだまだ認知度が低く、エロ催眠を正しく理解して習得している人は日本では少ないと思います。
筆者は催眠療法は経験していますが、エロ催眠は3年前まで見たことも聞いたこともありませんでした。
興味があればエロ催眠を体験したり、習得してみてくださいね。
( 文:真希 )