パートナーとの性欲の不一致は多くの夫婦(恋人同士)が経験する悩みの一つです。
共に暮らす中で性欲が減ったり増えたりなくなったりすることは普通のことです。最初はお互い性欲の相性が良かったとしても、時間と共に不一致は起きます。
筆者もこの問題に悩み続け、夫婦関係に溝ができた時もありました。
性(セックス)の問題一つで、それ以外のことは全て上手く行っているのに夫婦関係が悪化することはよくあるのです。
それくらい性欲の不一致は放置しておくと人生に関わる重大な問題になり得ます。
この問題に対処するためには、冷静なコミュニケーション、お互いの気持ちや健康への理解、何より相手の性に対する尊重が重要です。
問題がすでに悪化している場合はカウンセリングなど専門家の力を借りるのも手です。(カウンセリングはカウンセラーとの相性が重要なため、初回はお試しでお得な料金で行っている場合が多いです。お気軽に相談してみてください。)
妻(夫)が性欲がない理由を理解する
そもそも何でパートナーは性欲がないのか相手をよく理解することも問題解決のために重要です。一緒に暮らしているからこそ、理解してるつもりになってしまっていたり、話し合わなくていいと思い込んでしまうとすれ違いが大きくなります。
【性欲がない主な理由】
・仕事、日常のストレスや疲れ
・身体的な健康問題やホルモンのバランス
・服薬している薬の影響
・過去のトラウマなどによる心理的な問題
健康面が主な理由の場合は医療に相談することで解決する場合もあります。
性欲がない妻を持つ夫の気持ち
・性的な関心が示されないことで妻から拒絶されていると感じ、自尊心が傷つくことがあります。
・夫婦間の親密さが欠けることで、感情的な孤独感を感じることがあります。
・性的な欲求が満たされないことで、不満感やフラストレーションが溜まり、それが他の部分での関係にも悪影響を及ぼすことがあります。
不満がたまり過ぎると夫婦関係以外の面にも影響が出る場合もあります。
・自分に何か問題があるのではないかと疑問に思い、自信を失うことがあります。
性欲がない夫を持つ妻の気持ち
夫から性的な関心を示されないことで、自分の魅力や価値に疑問を持ち、自尊心が低下することがあります。
自分に性的な魅力がないと思い込み、過度に自分を追い込んで女性的な魅力の追求をやり過ぎるキッカケにもなります。
・肉体的な親密さが欠けることで、精神的な繋がりも薄れ、孤独感を感じることがあります。
セックスでしかできない愛情表現があると信じている場合は特にそうです。
・夫の性欲が低い理由を理解できず、自分が拒絶されていると感じることがあります。これにより、深い悲しみや怒りが生じることがあります。
性欲がない以外は素晴らしい夫だと思っているはずなのに、日常的に夫を否定したりしてしまうこともあります。
夫(妻)と真剣に本音を話し合うことが最も大切
パートナーと話し合うことは避けては通れない道です。2人で冷静に話し合える環境で丁寧に向き合う時間を持ちましょう。
話し合う時は相手を非難しない、感情的にならない
性欲の違いをパートナーのせいにせず、相手の気持ちや状況を理解しようと努めます。
分かっていても苦しくて相手を非難したくなることはよくあることです。自分の気持ちを強引に押し付けないよう冷静に向き合いましょう。
どのような場面で性欲の不一致が辛く感じるのか、具体的な状況を共有します。
自分が感じている孤独感や不満を率直に伝えますが、言葉を選び攻撃的にならないよう注意しながら丁寧に伝えます。怒りや悲しみの気持ちを1人で抱え込むのはよくありません。
特に感情面を共有できると、問題は解決しなくても気持ちがとても楽になり苦しみが大幅に減る場合があります。
問題解決の方法の一例
性行為以外の愛情表現を深めていくことも大切です。
・手をつなぐ、ハグする、キスをするなど、お互いが心地よく感じる範囲で身体的な愛情表現を大切にします。
・共通の趣味や活動を通じて、感情的なつながりを強化します。肉体的に繋がれなくとも心がより深く結びつくことでお互いの愛情が深まります。
・日常生活と切り離したロマンチックなデートや特別な時間を定期的に設けるようにします。
第三者と悩みを共有することもオススメ
カウンセラーやセラピストの力を借りる手段は勿論のこと、同じ悩みを抱えるカップルと悩みを共有することもとても効果的です。
自分以外にも同じように悩んでいる人がいると実感できると気が楽になる場合もあります。
特にパートナー以外の性欲がない側からの意見を聞けると、客観的に気持ちを理解できパートナーの気持ちをより深く想像できる場合があります。
筆者もパートナーとの話し合いは感情的になって平行線になることがありました。
しかし、他のカップルや異性と一緒に問題と向き合うことでパートナーの気持ちや肉体的な課題を理解することができるようになり、冷静にパートナーと話し合えるようになりました。
夫婦間以外の人と性的な関わりを持つ選択肢もある
夫婦間で性欲の不一致の問題がお互い気持ちよく解決できればそれで良いのですが、どうしようもない場合は愛するパートナーが他の異性と性的な関わりを持つことを許容するという方も一定数います。
これは価値観によって賛否両論あることですが、一例としてお話しします。
性風俗へ行く
性風俗であれば相手はプロだから浮気に感じないので構わない、と割り切れる男女も少なくありません。
パートナーのことは心から愛しているけど、性的に満たされず苦しんでいるので、あくまで性的に満たされる解決手段として性風俗を利用するのです。
近年は女性用風俗店も目立つようになり、妻が苦しみの解決手段として性風俗を利用することも珍しくなくなりました。
逆に性風俗へ行くのは気持ち悪い、浮気だと感じる方も多いのも事実です。一度でも行ったら大問題になる場合もあります。
もしくは性風俗に行くなら黙って行って欲しい、絶対にバレないようにして欲しいと願っている場合もあります。
デリケートな問題ですのでパートナーの性格をよく見極めて話し合いを行なってください。
夫(妻)同意の上で、セックスだけの相手を見つける
性欲がないことで愛するパートナーの期待に応えられず悩んでいる方もいます。
パートナーがプロ以外の自分以外の人と定期的にセックスをすることを許容するという人もいます。
実際に妻(夫)を愛しているけど妻(夫)公認でセフレ(セックスをする友人)がいるという方と話したことがありますが、パートナーのことを心から愛しているという話をされていました。夫婦生活が長く、どちらかがセックスに全く興味がなくなってしまった場合にあるようです。
自分もパートナーのセックスに同行するという方法
パートナーが他の誰かとセックスをしている姿に興味があれば、寝取られ(NTR)という形でパートナーが他の異性とセックスをする場面に同行するやり方もあります。
それがきっかけで性的興奮を得られて、なかったはずの性欲が復活する場合もあります。
他の第三者と性的に関わる場合、性病や妊娠、夫婦仲がこじれるなど様々なリスクも伴います。その点も踏まえて慎重に話し合ってください。
性欲の不一致の問題は忍耐力と時間を使ってパートナーと向き合う
性欲の不一致の問題はすぐに解決するものではありません。長い時間をかけて、忍耐強く継続的にパートナーと向き合い続けることが大切です。
こういった話し合いをすることで夫婦関係を深めていくことができますので、目を背けずに向き合って得られることは大きいはずです。
筆者は自分達だけで解決しようとせず、他の人の力を借りることも大切だと考えています。
2人だけの価値観、視点よりも第三者の視点が加わることで気付けなかった相手の良さや自分の弱点に気付けることがよくあります。
( 文:真希 )