催眠について知識がないと、「催眠」と「支配」の概念の違いがよくわからないのではないでしょうか?
「催眠術ができる」と言うと怖がられることがあるようです。心や身体を無理やり操られる(支配される)ネガティブなイメージもあるようです。そんなことはありません!
催眠は催眠にかかりたい人にしかかかりません。そこが支配との大きな違いの一つです。
催眠は古くから用いられているリラクゼーション技法で、心身の健康に役立つ方法として知られています。
一方で、催眠と混同されやすい「支配」という概念があります。ここでは催眠と支配の違い、それぞれの特徴について説明します。
催眠と支配 それぞれの特徴
催眠の4つの特徴
催眠とは、深いリラクゼーション状態に導くことで心の中にアクセスしやすくする技法です。以下が主な特徴です。
1、被験者にとって安全安心
催眠はリラックス状態を作り出し、ストレスの軽減や集中力の向上や痛みの管理などに効果があります。
2、被験者の意思が常に尊重される
催眠にかかる人は自分の意志で催眠状態に入ります。強制されることはありません。
3、心身の健康を促進するために用いられる
心理療法や医療の一環として用いられ、禁煙、体重管理、不安や恐怖の軽減などに効果があります。
また、目標達成や自己改善にも役に立ちます。
4、被験者の意識は保たれている
催眠にかかっている間も意識はあり、自分の行動をコントロールすることができます。
やりたくないことは自分の意思でやめることもできます。
支配の4つの特徴
支配とは、他人の行動や思考を強制的にコントロールしようとする行為です。以下が主な特徴です。
1、強制的に相手を思い通りにする
支配は相手の意志に反して行われることが多く、強制的な要素が強いです。
脅しや罰を使って無理に行動を変えさせることもあります。本人の意志は無視され、ストレスが増すばかりです。
2、被支配者は不安感が増大する
支配は相手に不安感や恐怖を与え、心理的なストレスを引き起こすことが多いです。
相手の感情を無視するため不快感や恐怖を与えます。
3、倫理的な問題がある
支配は無理に特定の考えを押し付けたりするため、倫理的な問題を含むことが多く、関係性において負の影響を及ぼします。
4、被支配者は自由な意思や行動が制限される
一方的な力の行使で相手の行動の自由を制限するため信頼関係が崩れる原因となります。
エロ催眠と支配は全く別のもの
エロ催眠はパートナーとの信頼関係の中で行われます。
被験者がリラックスできる環境を整え、リラックスできる言葉をかけていきます。
暗示も同意の上で行います。
快感を高めるためにお互いの協力が必要で、安心して楽しむことができます。
「支配」の場合は、一方が命令口調で指示を出し、相手の意思や感情を無視します。自分の都合の良いように強引に行動を要求して無理矢理従わせます。
エロ催眠とは違ってお互いを尊重することはなく、信頼関係はありません。
さいごに
催眠は正しく使えば、心と身体の健康に大いに役立つ素晴らしい技法です。
「催眠」と「支配」を混同しないようにご注意ください。
( 文:真希 )